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事例:相続人間で話し合いの場を設けたが,それぞれの言い分がかみ合わず,全く話し合いが進まない。
対処法
遺産分割では,被相続人との関係や長年の兄弟間の対立などにより,相続人同士で互いに意見がぶつかって話し合いがまとまらないことや,話し合い自体が難しい場合もあります。
そのような場合に相続人間で話し合いを続けていても,解決に向かうどころか,より争いが深刻になってしまうこともあります。
遺産分割を弁護士に依頼することで,あなたが親族と直接交渉することで時間や労力を消費することを軽減できますし,自分一人で問題を抱えることもなくなります。
また,法的に整理して議論を進めることで,紛争の拡大を防止することも期待できます。
そのため,遺産分割でお悩みの方は,まず弁護士に相談されるとよいでしょう。
事例:共同相続人の一人が寄与分を主張してきた
対処法
共同相続人の一人が,例えば被相続人の生前の介護等を行っていたことにより寄与分があると主張することがあります。
しかし,寄与分が認められるためには,「被相続人の財産の維持又は増加について特別の寄与」をしたことが必要であり(民法904条の2第1項),どのような貢献をしたかによって,寄与分が認められる場合もあれば,認められない場合もあります。
したがって,寄与分を主張している相続人に,本当に寄与分が認められるかを検討する必要があります。
そのため,寄与分の有無について知りたい方は,弁護士に相談されるのがよいでしょう。
遺産分割を弁護士に依頼するメリット
遺産分割は,被相続人の生前から長い年月をかけて生じた不平や不満が兄弟間の争いとなって現れるなど深い対立になりやすく,精神的にもストレスの大きい事件といえます。
そのため,当事者で円満に解決することが難しい類型の事件といえ,法律の専門家である弁護士に依頼することをお勧めします。
弁護士に対応を依頼すれば,あなたが親族と直接交渉することで時間や労力を消費することを軽減できますし,自分一人で問題を抱えることもなくなります。
また,法的に整理して議論を進めることで,紛争の拡大を防止することも期待できます。