慰謝料を請求する相手方
あなたの配偶者が浮気や不倫をした場合には，あなたは配偶者や浮気や不倫の相手方に対して，不貞慰謝料の請求ができます。
この場合，あなたは配偶者やその相手方の一方にだけ請求することもできますし，両者に対して請求することもできます。
慰謝料を請求できるケース
不貞慰謝料の請求は，浮気や不倫をした配偶者には帰責性があることから，不貞をされたが離婚はしなかったという場合であっても慰謝料を請求することができます。
また，浮気や不倫が原因で離婚に至った場合には，離婚の慰謝料を請求することもできます。
他方，離婚に至った原因が，配偶者の浮気や不貞など帰責性のある行為ではなく，単なる性格の不一致などの場合には，夫婦のどちらか一方に離婚の責任があるとはいえないため，離婚の慰謝料請求はできません。
慰謝料請求に必要な証拠
不貞慰謝料を請求するためには，不貞をされたことを証拠により立証しなければなりません。
例えば，ラブホテルから出てくる瞬間を撮影した写真，ＬＩＮＥのやり取り，ＳＮＳの記録，ＧＰＳの記録，クレジットカードの明細等です。
証拠によって，不貞の立証にとって価値の高いものも低いものもあります。
また，証拠がないといっても必ずしも諦める必要はありません。
自らの証拠の状況等も含めて，慰謝料請求の見通しを立てるためにも，まずは専門家である弁護士にご相談ください。
慰謝料の相場
慰謝料の金額は，夫婦の婚姻期間，婚姻関係破綻の有無，不貞期間，不貞行為の態様，未成年の子の有無など様々な要素を総合的に考慮して決まります。
一般的には５０万円～３００万円程度で決まることが多いといえます。婚姻期間が長くなればより高額になる傾向があり，３００万円を超える金額が認められることもあります。
慰謝料の請求方法
慰謝料を請求する場合，まずは交渉を行い，請求の相手方が任意に支払わない場合には，訴訟をすることになります。
弁護士が依頼を受けた場合には，裁判外の交渉として，まずは請求の相手方に対して，内容証明郵便を送ることが多いです。
訴訟となった場合には，不貞行為があったことを立証する必要があるため，不貞の証拠が必要になります。
弁護士に依頼することで，証拠の価値の判断を行い，請求できる金額や今後の手続きの流れ等の解決の見通しを立てた上で，訴訟外の請求，訴訟対応を任せることができます。
